離婚事件の解決事例

妻から暴力を振るわれていた事例

事案の概要

 離婚希望の夫よりご相談を受けました。
 お客様は、同居中、妻より暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりしていました。そのため、すでに警察に相談したり、精神科に通院したりされている状況でした。お客様は、離婚を希望していましたが、妻は離婚は拒否しているうえ、お客様名義で契約しているマンションから出ていくことも拒否しており、当事者同士の話し合いに限界を感じて、ご相談にいらっしゃいました。

結論

 当事務所では、お客様よりご依頼を受けて、すぐに、離婚調停の申し立てを行いました。その結果、妻は自宅を出ていく約束をした上、1年未満で離婚が成立しました。

 お客様は、当事務所に依頼する前は、ご自身で、何とか話し合いで解決しようとされていたため全く離婚の話が進まない状況になり、その中でまた口論となって妻から暴力を振るわれるという悪循環に陥っていました。
 加えて、お客様は色々と事情があり、妻から暴力を振るわれて、一旦自宅を出るものの、すぐに自宅に戻ったりということを幾度か繰り返していたせいで、妻は、最後は夫が許してくれると思ってしまっており、離婚も自分が拒否をすれば、そのうち諦めると思われてしまっているという様子がうかがえました。

 このような状況になってしまっていると、弁護士が代理人として交渉を開始しても、まず夫が本気で離婚をしたいと思っていないはずだというところで止まってしまい、話し合いがスタックすることが予想されました。
 そのため、当事務所では、ご依頼直後に離婚調停を申し立て、裁判所にて協議を進める方法を選択しました。

 その結果、早い段階で、離婚することや夫が賃貸借契約名義人となっている自宅から退去することは前提として、条件の話し合いに入ることができ、早期離婚成立につながりました。

 本件のように配偶者から暴力を振るわれていたりするケースでは、ご自身での対応は身の危険が伴うこともありますし、解決にはつながらないことが多いです。その結果、後から考えると、ご自身で対応していた時間がもったいなかったということになりかねません。基本的に当時同士の話し合いでの解決は困難と考え、早期に専門家に相談し、適切な手段をとることをご検討ください。